ゆとりの思考メモ

20代ゆとり会社員。本や映画、その他諸々。

【映画】東京難民

面白かったので、簡単にまとめ。

東京難民(DVD)

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どこにでもいる大学生だった時枝修。しかし、授業料の未払いを理由に、突然大学を除籍され、父親が借金を作って失踪していたことを知る。さらに住んでいたアパートも強制的に追い出されてしまい、ネットカフェに寝泊まりしながら、日払いのアルバイトで食いつなぐ生活を送るようになるが…。未だ存在する格差社会の真実。タブーとされる現代日本の裏社会の素顔に迫った衝撃作。(「Oricon」データベースより)

感情に流されるのが人間

ホストとして働き始める主人公の修に、リーダーのアツシが語る。

「この世界は割り切りが肝心だ。情に流される奴は負け犬だ」

この言葉を聞いて、高校時代に愛読していた「ドラゴン桜」の桜木の言葉を思い出した。

「一時の感情で利益を失うバカにだけはなるな」

大切な仲間を救いたい・・・。非情になり切れず、また転落していく修。

「いくらお金が大事だからって、代わりに手放しちゃいけないものがあるんじゃないですか」

 

入社数か月で有名企業を辞めた先輩、大学を中退した友人、シングルマザーの中学の同級生。そして、入社数か月で「やってらんねーわ」と地域おこし協力隊に応募しようとしていた1年半前の自分。

込み上げてくる感情に突き動かされて下す決断。冷静に考えると、合理的ではないかもしれない。傍から見ると、「何やってんだ」と思うかもしれない。ただ、その状況に置かれている本人にとっては、致し方ない。

損得「勘定」ではなく、「感情」が勝ることはある。

 

ホストを辞めて、土工となった修がつぶやく。

「生きるために必要なものって、何なんすかねぇ」