ゆとりの思考メモ

20代ゆとり会社員。本や映画、その他諸々。

見返りのない親切

月曜日。

仕事だるいなぁと思いつつ、家を出た。
 
ふと、アパートの駐車場を見ると・・・
 
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なんと、自分の車にビニールが掛けられていた!!
 
これ、決してイタズラではない。
車を綺麗に保つために掛けられたものだ。絶対に。
 
私が暮らしている九州の土地では、黄砂なのか灰なのかが降り積もり、やたら車が汚れる。やれやれだ、本当。
休日の暇な時にしか車に乗らないし、面倒くさいので洗車もサボる。そのため、割と常に汚れた状態。情けない…。

 

一体誰がビニールを掛けてくれたのか?

全く分からない。
「この人の車汚いなぁ」と常々思っていた、同じアパートの住人だろうか?
とは言っても、同じアパートの住人、お互い面識ないしなぁ。
20部屋くらいあるこのアパート、1部屋ずつピンポンして、
「あの〜、私の車にビニール掛けてくださいましたか?」
と尋ねて回ろうか?
いやー、これは完全に不審者だわ。笑

 

見返りのない親切、できるだろうか?

正直、本当にありがたい。
直接会って、感謝の言葉を伝えたい。
ただ、この親切をしてくれた方は、感謝されることを望んで行ったわけではなさそうだ。
 
ボランティアや、手伝いは、金銭的な見返りがなくても、相手から「ありがとう」という声は返ってくる(ことが多い)。
 
今回のケースは、別にお金をもらえるわけでもないし、感謝の言葉も返ってこない。全く見返りがないのだ。
 
18切符で偶然立ち寄った駅の便所が汚い時。
掃除して立ち去れるだろうか?
 
ユニクロで服が綺麗に積まれていない時。
一つ一つ畳んで、綺麗に積み直せるだろうか?
 
自分はできない。
でも、できる人がいる。
純粋にすごいと思う。
 
最後に。
誰か分からないけど、本当にありがとうございます!!

【将棋】ソフト開発者の想い

電王戦FINAL第4局はコンピュータが勝利した。

これで2勝2敗。

来週の最終戦で全てが決まる。

 
 
「人間に勝ってほしい!」
と、過去の電王戦から、ずっと思っていた。
血も涙もない、動揺せず、坦々と最善手を指すコンピュータではなく、
揺れ動く感情をコントロールしながら、
直向きに盤面に向かっていく人間に勝ってほしいと。
 
そんな中、ニコ生の最後に流れたPV。

 

心を打たれた。

ソフトを開発しているのも、想いを持った人間なんだよなぁ。


プロになれなかったソフト開発者の巨瀬さん。

奨励会(プロ棋士の養成機関)にいた頃は、

「将棋に息苦しさを感じていた」

しかし、コンピュータソフトの楽しさを知り、

「将棋に純粋になれた」

と語る。 

 

久し振りに『将棋の子』を読み返したくなった。

さて、来週はどちらの「人間」を応援しようか・・・。

将棋の子 (講談社文庫)

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